MBA取得の難易度と対策

MBA取得を考えるときに気になるのが、その難易度と対策です。
MBAの学位を取得するためには、入学試験入学後の単位取得・修了という2つの観点に分けて考え、準備をする必要があります。


MBA入試の難易度

まずは、入試の内容や倍率、対策方法の観点から、MBAの難易度を探っていきましょう。

MBA入試の倍率は年々高まっている

MBA入試の難易度を測る指標として、入試倍率に着目してみましょう。

近年の国内MBA入試の倍率は増加傾向にあると言えます。企業が高度経営人材を求める中、ビジネススクールの増加に伴いMBAの認知度が向上していることに加えて、ビジネスを取り巻く環境が大きく変化する中での新たなキャリア構築の選択肢としてMBAを検討する人も増加しているのです。

MBA入試合格に必要な対策

合格に向けては、どのように準備を行っていけばよいのでしょうか。

まずは、MBAに入って何をやりたいか、どのような研究をテーマとするのか、修了後はどうしたいのかなどのビジョンをはっきりと描いておくことが重要です。それがなければ、書類選考も面接試験にも合格することは難しいでしょう。ですので、そのための十分な時間を割いて準備することが大切です。また並行して、英語レベルの向上や、専門プログラムの場合はその領域の知識や能力を付けていくことをお勧めします。

英語の学習は、スタート時点のレベルにもよりますが、MBAの国際プログラムで求められるような高い水準に達するためには、半年〜1年程の学習時間を想定しておくとよいでしょう。

難易度

MBA入試の内容は?

MBA入試では多くの場合、
●出願書類の提出
●筆記試験や小論文などの試験
●個別面接
の3つが課されます。

出願書類は志望理由書や経歴書のほかに、研究計画書や事前課題等を考え、提出する必要があります。これらは、入学の合否を判定する判断材料です。選考のポイントとして、MBAを志望する理由や研究に対する姿勢が重視されます。

一般的に、筆記試験や小論文では、現時点での経営知識が試されているのではなく、普段からの問題意識や着眼点、基本的な論述力や言語能力が評価されることが多いようです。特に小論文など特殊な試験形式に慣れていない方は、一定の訓練を積んでおかなければ、指定された時間内に対応するのは難しく感じるかもしれません。

入学選考は、書類と試験、面接とで総合的に判断がなされます。面接では、どのような研究をテーマとして考え、どのような研究計画を立てているかなど、考えを具体的にまとめておくことが必要でしょう。

一橋ビジネススクールの選考内容は、入試情報をご参照ください。

入学後、MBA学位取得の難易度

MBAを取得するためには、ビジネススクールに入学して終わりではなく、学位取得のための修了要件をクリアする必要がありますから、修了の難易度を考慮することも大切です。

そのために修了率は一つの目安となりますが、「高い修了率=修了が容易」というわけではありません。なぜならハードワークで知られるスクールにおいても高い修了率となっているからです。そうしたスクールでの高い修了率の背景には、教員によるきめ細かい指導や、仕事などで欠席した場合のオンデマンド受講など、スクールから提供されるサポートも大きく影響しています。学位取得に向けたサポートもスクール選びのポイントの一つと言えます。


最終的に自分のキャリアプランの実現につなげるためには、希望のビジネススクールに合格できるようにしっかりと事前準備を行い、合格後も確実に修了するための努力が欠かせません。


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